王子様の溺愛カメラマン
―――その時




コンコンッ


「エマ?入るわよ」





ドキッ!


私が慌てて頭を起こすとママが部屋におやつを持ってきてくれた。



「あら、部屋暑くない?」


「いいの~ダイエット中だから」


もうじき日向くんに会えると分かった時から…


何気にダイエットなんてして体のラインを気にしてる私。



「あらまぁ…若い内からあんまり無理に痩せちゃだめよ?」


ママはお盆にのせたお煎餅とお茶を机に置くと、私に何かを差し出した。



「あとこれ、さっき書き留めで届いたわよ」


「え……?」


「日向くんから」


「!」


慌てて手紙を受け取ると差し出し人は確かに日向くんだった。



でも…なんで??

帰国は???


しかも今回の手紙はいつものポストカードではなくて封筒に入っていて、しかも書留。



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