王子様の溺愛カメラマン
―――ん?




「エマ!!」


「……え?」



よく見ると…

それはすっかり小麦色にやけた日向くんだった。



ドキッ…ン!

う、うそ~!




「ひ…日向くん!?」




一瞬誰だか分からなかったのは

日向くんがまさかここに迎えに来ているとは思わなかったから。


それに日向くん…遠目だと現地の沖縄の男の子にしか見えない。


日向くんはそのくらい自然体でそこにいた。





「エマ!久しぶり!」


日向くんは私の方へ走り寄ってきた。



近づいてみると日向くんは背もグッと伸びていて


すらりとした体つきも以前よりたくましくなったように感じた。


もともと色素の薄い髪はさらに明るくやけて、日差しにキラキラ輝いている。




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