王子様の溺愛カメラマン
私はお風呂から上がると部屋で長い髪を乾かした。


ドライヤーになびく髪。

鏡の中の自分のまわりに黒いオーラが漂いまるで貞子に見える。





「こわ…もう…やだ~~!」


もうイヤだ―!

私もう嫉妬しない…!


こんな暗くて重い女じゃ仲良くなるどころか嫌われてしまう。


それだけはイヤだもん!


明るくて楽しい女の子になろう!


うん、もう決めた。


私は鏡に向かって笑顔を作ったりしていた。




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