王子様の溺愛カメラマン
「ひ、日向くんこそ彼女とか欲しくないの?」


「え?俺?」


「う、うん。」


無理やり話を変えてしまった。


しかも彼女がいない前提で聞いてしまったけど、いたら痛すぎる。




日向くんはポリポリと頬をかいた。


「まぁ…俺は基本的に自分優先しちゃうからな」


「そうなの?」


「お~。彼女に時間さくぐらいなら金貯めてどっか行きたいって思っちゃからさ」


日向くんは軽く笑った。


それは…彼女がいなくて嬉しいような、嬉しくないような。


でも日向くんだって男の子なんだし…


私は日向くんを見た。






「でも…日向くんも年頃なんだし女の子に興味あるでしょ?」


「……は?!」


私の質問に日向くんは目を丸くさせた。



あ…

私もしかしてとんでもない質問を…!


私も口を押さえて目を丸くさせた。



< 66 / 335 >

この作品をシェア

pagetop