わたしの生きる道
他にわたしはホットコーヒーを頼み、ミホは紅茶を頼んだ。

代金を払い、それぞれ注文した品を載せたプレートを持って席に戻る。

フォークを手に取り、どれから食べようかと考えたところで、ふと気付いた。

「でもケーキ三個って、頼みすぎたかな?」

「その分、頭使ったから良いって」

「何に使ったのよ? そもそも午後からは授業無かったでしょ?」

「しゃべるのも頭使うじゃん」

…よほど職員室ではしゃべったんだな。

わたしはモンブランをフォークで一口分取って、ミホの口元に運んだ。

「ホレ」

「あ~ん。…んっ、美味い♪」

上機嫌でミホはショコラをフォークで一口分取って、わたしの口元に。

「ホラ」

「んっ。ん~、ショコラも美味しい♪」

普通の日ではこういうことはあまりしない。
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