仮病に口止め料
煌めく太陽が作る光りの筋は、エアーブラシで真似ても上手く表現できないくらい細かい。
景観を気にしない人間に居場所を盗まれつつも、空に端はないはずなのに、
終わりがあるように感じる青は、配色カードで探しても俺には当てることはできない。
夏を引きずる中で秋になりきれていない校舎の上には、今が一瞬で風化していってしまっている。
「オレ昨日たまたま元カノん会ってさー、今カレがオレん中学んツレだったからさー」
「だらいなそれ」
日常会話の無意味さが青春そのものだと脳みそが恋しがる未来を、マドカ高校のまだ誰も知らない。