仮病に口止め料

というか、俺もあまりその辺のことをはっきりとは自覚していないのだけれど、

まあそんな年齢制限が必要そうな話題は苦手だから(と言えば好感度が上がるだろうし)、

やはり濁しておこう。


振り払われた手を再び彼女に伸ばした。

とにかく風邪っぴきさんを早く休ませてあげたいというヒーロー心が働いたからである。


そんな訳で勢いよく立ち上がり、キスの謝罪をしよう決意した矢先、「お弁当わあ?」と彼女が鳴いた。

もはや言うまでもないが、澄んだ空には太陽がキラキラ輝いていて、とっても爽やかなお昼という中身がない背景である。

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