仮病に口止め料
彼女への俺らしい愛、それはとっても単純な話だ。
けれども、ストレートな言い回ししか理解できない奴は俺個人的に苦手だ。
となると、いつかの未来に白い空間、弟からのスピーチで、
『兄ちゃんは高校時代に毎朝走ってくれましたね。今になり思えば、あの頃から兄ちゃんは毎日幸せそうでしたね』と涙ながらに語らせて、
子供の世話が趣味な点や当時から誰が見ても溺愛されていた点などを、間接的に花嫁へアピールし、
『この人となら子供と一緒に明るい将来が歩めそう』と、感動させることが目的で、
つまり、今の俺はそんな先の夢を見られるぐらい好きなのだという話だった訳。