仮病に口止め料

二人はそんな感じ、その程度だから、

『愛って何って聞くお前が何?』

と、言って笑う。
それこそが二人なりの愛なのかもしれない。


これでまず、最初の課題が解消されたはずだ。


次に、『あの人にどれだけ愛されているのか不安』という新たな難問が出題される。

その場合、アルバイト中にぼんやりしてミスをしたり、(恋愛ボケで仕事をナメていると呆れてはならない!)、

友達の話を上手く聞いてあげられなかったり、(恋愛馬鹿で友情を蔑ろにしていると嫌悪してはならない!)、

家族から元気がないと心配されるくらい思い詰めたりして、(たかが恋愛で大袈裟だと腹を立ててはならない!)、

自分がどれだけ恋人に愛されているかと悩むことで、

俺たちは学生その二のカリキュラムを受講する義務を果たさなければならない。

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