【完】俺様彼氏×鈍感彼女
昼休みになり、あたしはお弁当を開けようとすると、ドアの方から呼ばれた。
「杉風さん」
「?」
なんだろ…。
あたしを呼んだのは、学年で2番目にもてる日野 龍也くん。
「屋上までいい?」
「? いいよ」
あたしは美沙に「先に食べてて」って言って、日野くんについて行った。
「…」
あたしは目を丸くした。
「ぇっと…」
「もう一度言うよ。
好きだよ」
「ぁ、ぇ…? ぁ、あたしも、日野くん、野球上手だし! 尊敬してる!」
あたしがそう言うと、フッと日野くんは笑った。