【完】俺様彼氏×鈍感彼女
不思議そうに見ていると、宮田に手招きされた。
あたしはハシゴを使って、上へと登った。
「お前って、ほんと変な奴なのな!」
ぇ、それが言いたいだけ…?
「わざわざ、屋上まできて日野なんかに告白されてるし」
「ぇ、き、聞いてたの?!」
「お前等が勝手にここで話し始めたんだろ? 最初にきたの俺だし」
「…」
「んで、お前どうすんの?」
「? なにが?」
「告白。つき合うのかよ」
「ぇ…」
うーん…そう聞かれても…。
だって、日野くんと喋った事もない。
名前だけ、噂で知ってただけだ。