【完】俺様彼氏×鈍感彼女
え? え? どこ?!
周りを見渡していると、さらにククッと笑い声がする。
ぁ…。
あたしはとっさに上を見上げると、楽しそうに笑っている宮田陽介。
「なっ、なっ…!」
なんでっ?!
「さっきから、百面相してんじゃねーよ。バァカ」
「ば、バカじゃない!」
「俺から見たらバカだし? 学年二位さん」
「…」
ムカつく…!!
って、あれ?
「知ってたの? あたしが二位って」
「今日知った。まぁ、名前は知ってたけどね」
「ぇ、ストーカー…?」
あたしがそう聞くと、一瞬目を丸くしたけど、すぐに腹を抱えて笑い出した。