【完】俺様彼氏×鈍感彼女
あたしは嘉代ちゃんと人気のない階段まで来た。
「あたしね、見ちゃったんだ」
「ぇ…」
突然の言葉に、あたしは驚きを隠せない。
「杉風さんがぁ、陽くんと話してるところ♪」
よう…ちゃん??
「ぇっと…誰のこと…?」
「陽介だよ、宮田陽介。昨日、図書室で話してたでしょ? 杉風さん、すっごーく嬉しそうだったしぃ、陽くんのこと好きなんだよねぇ〜♪」
へ…??
誰が、誰を…?
好き…??
「ち、違うよ〜! 宮田のことは、友だちだよ!」
ともだち──…
なぜか、
胸がチクリと痛んだ──。