子宮にピストル
医者は言った。


『まだ若いし大丈夫!一緒に治していきましょう』


嗚呼、そうだね。

是非治したいよ。でもさ、どうしてハッキリと教えてくれないの?

どのくらい頑張れば治るの?個人差だなんて言葉で片付けないで。早く、早く、治さなきゃ私…


「…有難う御座いました」


心のこもっていない声で挨拶をする。

扉を開けようとした瞬間、私の後ろで待っていた女性の子供の、可愛らしい声が聞えて来た。


「ママー!」


…ってね。
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