先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




第一、胸だってあるし…


顔だってどうみたって女性だ。スタイルだって女の人だもの…毛なんてまったくないし


年頃の男性の身体にはみえない


「……」


そんな私の考えが分かったのか千尋先生がゆっくりと口を開く


「コイツ、昔から顔も身体つきも女っぽかったんだ。よく女に間違えられてたしな」


「あーあったわね。高校のときになんで女が男の服来てるんだ!なんて言ってたから殴ったな」


「あー、あったな」

「………」


「ちなみに、胸は企業秘密だからね!」


パチンと謙先生が私にウインクをする


二人が色々話してくれるのは有難い

だけど、いまいち…信用できない


「信用出来ないって顔ね」


「そりゃ、そうだろ」


「あ、ならこれみる?」


謙先生はそう言うと、ポケットから1枚の写真を取り出して私の目の前に差し出す


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