先生は蒼い瞳の狼くん*2nd




「え、あれ…ちーちゃん?」


その顔を見るなり、まるでさっきの嘘みたいに嘘泣きをやめる


「そーやって、サラをあまり困らせるなよ?」


優しい声色で、私の頭に触れながら先生が言った


1日ぶりの先生―…

あれから、先生と会うのは初めてなんだけど…


もし振り向いて、目が合ってしまえば、私の心臓がもつ気がしないから、彼を見る事が出来ない



「だってさ、サラをからかうのって、楽しいんだもん…って…え?」


目をパチパチさせる瑠花


「ん?」

「あ、いや…なんか変じゃない?」

「は?」


変?何が変なんだろう


「瑠花?」

「うーん…」


顎に手を当てて、頭を傾げている瑠花に先生は苦笑いをして私をみる


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