本気だからねっ!
しょぼんとした顔で謝ってくる彼女。


「ううん。確かにちょっとムカついたけど、謝ってくれたし大丈夫。


それより、みんなで頑張ろ!
えっと………ごめん。名前、なんだっけ?」


「あ、篠島志穂(シノジマ シホ)です!」


「んじゃ、志穂ちゃんね!あたしのことは杏乃って呼んでいいから!!


これから、仲良くしていこっ!!」


あたしは右手を差し出した。


「うんっ!ありがとう、杏乃ちゃん!!」


志穂ちゃんも右手を差し出して握手をした。


「いえいえ!んじゃ、みんなのとこいこ!」


あたしは志穂ちゃんの腕を掴んで被服室を出ると、走り出した。


「うん、わかった!
あの、みんなって……?」


「教室行って、志穂ちゃんのこと紹介するの!!
みんなで騒いだ方が楽しいでしょ?」


志穂ちゃん友達いないって言ってたし、みんなのこと紹介してみんなと仲良くなってほしいもん!!










< 201 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop