もう会えない君。


「悠が廊下で待ってるはずだけど?」

「…私、行ってくる!」

「じゃあ俺はここで凛ちゃん達の帰り待ってる」

「分かった」

私は立ち上がり、ダッシュでお風呂に入って着替えをした。
そして悠が待つ、廊下へと一歩一歩、足を進めて扉を開けた。


「遅いぞっ!」
出てすぐに飛んできた悠の言葉は怒ってない。
優しく微笑みながら私に手を差し出す悠に自分の手を重ねた。


「何も食べなくて平気か?」
エレベーターを待ってる時、悠は私にそう問い掛けてきたから「平気」とだけ返した。


隼に会える。
やっと、空回りしてた私の道が見えた気がした。


明るい陽射しがまるで私の進むべき道を照らすかのように…光り、輝いていた。


エレベーターに乗り込み、一階まで降りた私達はマンションを出た。


悠に手を引かれながら走り出した。
道なき道に、答えは出た。
真っ暗なトンネルに光は注がれた。


悩む事はない。
もう、迷いはない。


私はこの変わりない気持ちを君に伝える。


喩え、君の心の中に私が居なくても…それでも伝える。
君の心にまだ私の残像が残っているのなら、君の心を私に見せて?


私の心には君しか居ない。
想うのは君一人だけなんだよ。


君が想うのは…
今でも私のままですか?
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