もう会えない君。


時間が経つのは早いもので、空はオレンジ色に染まっていた。


本当は隼も一緒に帰る予定だったけど折角だから、もう少しだけ二人の時間を作ってあげたくて私と悠は先に帰る事にした。


「じゃあ隼、また明日っ!皐くん、お大事に!」
私が笑顔で手を振ると隼も皐も笑顔で手を振ってくれた。
二人に手を振って私と悠は病室を出た。


…この時、私が無理にでも一緒に帰る事を選んでいたら運命は違ったかな?


病室を出て丁度、出入口に差し掛かった時だ。
私の携帯が珍しく鳴った。
マナーモード設定にしていたから音は奏でられなくて、誰か分からなかった私はポケットから携帯を取り出した。


[新着メール2件]と表示された画面。
私はすぐにメールを開いた。
一人は隼からでもう一人が差出人不明…誰かは分からない相手からのメールだった。


メルマガかな、そう思った私は隼からのメールに目を通した。


【受信メール】
11/24 17:37
From 酒井 隼
───────────

一緒に帰れなくてごめん!
気遣ってくれたんだよな。
本当にありがと(^_^)v

帰ったら連絡する。

あー、あと五ヶ月ありがとう。
これからも別れるつもりはないから(笑)

寒くなってきてるから風邪引くなよ?

───────────


メールの内容を見て驚いた。
気付けば、もう五ヶ月も経っていたんだ…。
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