もう会えない君。
最終章 もう会えない君


隼が好きだった音楽。
隼が好きだった漫画。
隼が好きだった川原。
隼が好きだった小説。
そして私と隼の思い出の場所…。


受け入れたくないよ。
嫌だ、嫌だ、嘘だよ。


会いたい。
貴方に逢いたい。


話したい。
貴方と話したい。


離れたくない。
貴方とはずっと一緒に居たい。


もう一度だけ聞きたい。
貴方の声を。
私に言ってくれた“好き”って言葉を。


他の人じゃ物足りないの。
貴方の言葉じゃなきゃ嫌なの。
他の人じゃ満たされない。
貴方がいい。貴方じゃなきゃ嫌。


私が好きなのは隼だけなのに現実は厳し過ぎたんだ……。


私の目の前から貴方は消えてしまった。
大好きだった笑顔も見る事は出来ないの?


私だけに見せてくれる優しさも、私だけにくれる隼の温もりも…全部触れる事は出来ないの?


会いたい。
逢えないって分かっていても貴方に逢いたい。


忘れられるわけないじゃん。
私は隼の隣でいつまでも笑いたかった。


前を向いて歩けたのは貴方のおかげだよ…。
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