秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*
ちらっちらっとかっくんを見ながら、バイオリンを肩に乗せる。
そしてまたも、ちらっちらっとかっくんを見ながら、弓を構えた。
「…ったくお前は…」
「❤」
ため息交じりに苦笑いで呟き、かっくんは手を伸ばしてくれた。
「にゃは❤」
スッと楽器を置いて、ぎゅうっと抱きついた。
ああもう…この瞬間はいつも、すごく幸せ。
とろけそうになっちゃうの。
「ムカつくくらいに甘え上手だよなお前は…」
「む、ムカついたの!?」
「別に」
「本当に…?」
「当たり前だろうが」
そ、そう? ならいいんだけど…。
かっくん照れ屋さんだがら、実はこういうの嫌なのかと思った。
ほら、照れ屋さんだからさ。ね、照れ屋さん。
「連発するなや」
「えーだって」
「だってもさってもあるか」
撫でられる頭がなんかじわじわする。
じわじわってーかこう…ぞくぞく?
いやいや…じーん?
…なんかよく分からないけど。
「ふーむ…。本当にない存在(モノ)とされてるわね…」
「楓くんはともかく、真緒ちゃんまで…」
「いや、真緒たんは人がおってもおらんでもああやで?」