秘密のMelo♪y④*ウィーン編㊦*

「そうだよ…。ケイン、どうしよう」


勝手なことしちゃったかな…?

今日行ったとき謝っとこう。

何時からだっけ? 休みの日は二時からだったよね。

じゃあ…午前中はうちで練習して、お昼ご飯食べたら行くっていう風にしようか。


「あ…。みんなはどうする?」


「琥珀達の面倒見といたげるわ」


「本当!」


わお❤

そんじゃお願いしよっと!


「じゃーもうレッスン室行こうかな」


朝ごはん食べてもうずいぶん経ったし。

今は…十時前か。

お昼までぶっ通しだな!


「かっくん先行ってるね!」


「おー」


バイオリンケースを手に取って、タタターッと部屋を飛び出した。


曲はなにがいいかな…?

今までは先生が決めてくれてたんだっけ…。

これ自分で決めんのかな?

そうだよね…そうしかないよね…。

じゃあ……あれがいいなあれ!


「CDがどっかにあったはず…」


…ハッ!

CDなんて探さなくたって…!

ここにあるあたしにとっては無用の楽譜さえあれば…!

かっくんが弾いてくれる(はず)…!


「…なかった。…ってことにしよう」


うん。それがいい。


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