パラレルライン



「………メロンパンだろ?」

龍太郎がポツリと呟いた。


は?

メロンパン?


「メロンパンがどーかした?」

「大原、俺がメロンパン買いそびれたことに腹立ててたんだろ?」

「え…」






ち…


ちっがーう!!!!



「だからほら、さっき買ってきたんだよ…購買のメロンパンじゃなくて悪いけどな」


ほれ、と差し出されたコンビニ袋には

メロン味のアイスが入っていた。





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