わたあめ
すぐに分かった。

この声の主・・・。

「昌っ!?」

あたしは声をあげた。

「お前らみたいな暴力振るう奴に、

 俺は惚れねぇよ。

 てか、俺が誰と付き合おうとお前らには関係ねえ。

 勝手に俺の葵に手ぇ出してんじゃねえよ。」

昌はリーダーみたいな女の胸ぐらを掴んだ。

「ごっ、ごめんなさい!!!!」

さっきまでの悪態が嘘のように消えていった。

「二度と手ぇ出すんじゃねえよ。
 
 今度やったら女でも男でも容赦しねえ。

 てか、俺を振り向かせようとするなら、

 お前らは一度生まれ変わって、

 汚れた心を綺麗にしてこいよ。

 じゃあな。」
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