わたあめ
昌は思い切り女を突き飛ばした。

っていっても昌なりに手加減してると思う。

「行くぞ、葵。」

「え、あ、待って。」

昌に強く手を握られあたしは昌について行くしかなかった。



連れて来られた先は屋上だった。

「ごめんな、葵・・・」

昌はあたしの頭を撫でた。

優しく・・・・。

「いいよ、昌助けてくれたし。」

笑顔で言った。

―バンッ!

勢いよく屋上の扉が開いた。

2人共扉に目を移す。

「奈々枝・・・。」

「あれ、昌君だぁ★」

おいおい、あたしの存在無視ですか・・・。

「あぁ・・・、樋口。」

昌は嫌そうな顔を見せる。
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