何千年の夏休み
一週間後、私は目を覚ました。
一週間、生死を彷徨っていたのだ。
気が付き一番初めに見た光景は木製で出来た天井。
『…夕、目が覚めたの?』
一度驚く様子を見せれば冷静さを保ち、私に問いかける兄。
『…………ぁ…。』
小さく声を漏らした。
思うように体が動かなく、起き上がる事は出来なかった。
指を動かしてみて、生きている事を確認する。
…私…生きてたんだ
……死ねばよかったのに
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