ナルシー少年☆蛍斗くん


シュッ

少し目の飛び出したブッサイクな魚が飛び出してきた。


「金魚だッ!!」


動きが凄く機敏(キビン)で金魚離れしていたが間違いなく金魚だった。


「アハハッブッサイク〜」

捕まらないように必死に動くその姿さえツボで笑ってしまう。

ブサ可愛いのだ。


「うげ〜」

美しいものが大好きな蛍斗は物凄く嫌そうに見ていた。


「矢恵を一瞬で笑顔にするなんて、偉いね、きぃちゃん!!」


単純な自分に顔がパーッと赤くなった。


「きぃちゃん?」


「体の色が黄色いからきぃちゃん。最初はたくさん金魚いたんだけどコイツだけ貰い手がね・・・」


「なんでヨーヨー入れてるんだよ。」


「きぃちゃん、1匹じゃあ寂しいでしょ。それに後1匹になってもヨーヨーの方が好評みたいで。」


なんでだろう?

こんなにブサ可愛いのに〜


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