ナルシー少年☆蛍斗くん



「ごめんなさい。」


亜杜の方に頭を深く下げ、謝った。

「やっぱり、私と桃汰くんのせいだ。」


「え?」


「軽い気持ちだった。蛍斗と亜杜をびっくりさせようと思っただけで。」

私も桃汰くんも2人がこんなに傷つくとは思わなかった。

ほんと軽はずみだ。

「キスもしたふりだし、付き合ってもいない。ごめんなさい。」


2人は私達を大切に思っていてくれてたのに。



「…そうだったんだ。」


放心したようにベンチにペタリと座った。


私は桃汰くんにも謝るように横目で促す。


「…ごめん。」


不服そうだがちゃんと謝ってくれた。



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