ナルシー少年☆蛍斗くん


最初、二人ともびっくりして黙っていたが、すぐにしゃべりだした。



「水谷桃汰くんのところ行くって言ってたじゃん!!」

「ごめん。」


少し智美がむくれている。

あぁ。
ホント智美を連れてけばよかったよ・・・
そしたらあんなことにはならなかったのに。


後悔でいっぱいでどんどん気分が沈んでいく。


私が沈み込むのを見て取れたのか美春が私と智美に喝を入れた。


「問題はそこじゃないでしょ!!・・・そうかぁ、だから今日、異常に3組の人、きたんだぁ。・・・蛍斗くんはその後話しかけてきた?」


「いや、昨日家に来なかったから。」

「怒ってるのかな?」


智美が少し不安気にそう言った。
心配してくれてるんだろう。


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