ナルシー少年☆蛍斗くん



「おい。全部食べきるぞ。」


大量のケーキを並べながら、奴は言った。
やっぱりあったか‼

麗子さんも消費期限が短いケーキなんてこんな大量に買い込まないでほしい。



「・・・はぁ・・・」


「賞味期限、明日までだ。」


「ありえない・・・無理ぃ・・・。」


なんて無茶を言うんだろう。



「・・・・・・。昨日食べればよかったじゃん。ばかッ!!」

「ばかとはなんだよ!昨日も食ったし。」


甘いもので蛍斗を殺す気だろうか。
犯罪的な量だ。
蛍斗が絶対に残さないってことは知ってるはずなのに・・・



「・・・とにかく食べろ。お前ならきっと大丈夫だ。」


「大丈夫じゃない。」


「おまえの胃袋なら‼」


「胃袋が大きくて、すみませんね〜ぇ!」



一時言い合いが続いたが黙々と食べはじめる。
こいつに付き合ってたららちがあかない。


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