ナルシー少年☆蛍斗くん


「ケーキ、後どのくらい???」

「ん?9個。だからタヌキは後4個な?・・・って、お前話し変えやがったな!!」

「4個無理・・・。」

「またか。俺に見惚れてたって話しはどうなった!!」



しつこいなぁ!!
親切心で変えてあげたのに、また掘り返した。
どうしてもそこに繋げたいらしい。


「まぁ、俺ほどの美形が目の前にいて見惚れないわけないよな。矢恵ちゃんも女の子だったんだねぇ。今気づいたぜ!!」


今頃!!
奴としゃべってるとイライラしてくる。
しかもケーキの甘さが胃にきて、吐きそう・・・



「・・・・・・。」


「なんとか言えよ・・・。俺を見てたんだろ?たまには認めろよ。」


言い方が気にくわない。

それに美形なのは確かだから、イライラのパラメータはより加速する。

なんでこんなにもナルシストな奴になったんだろう。
小さい頃からこんなんだ。


「お〜い、タヌキッ!!聞いてんのか!!!!」

「・・・・・・」

「みッ・とッ・めッ・ろッ!!」


私のイライラは最高潮に達していた。


てか、これ以上食べたら吐くっ‼

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