心詩 ー モウイチド、モドレルノナラ ー
「………うそだろ……」
「―――――…なんで」
さっきまでの、これからのことへの高揚感やら楽しさはどこへやら。
私達2人は新学期になってすぐ、まず一つ目の絶望に陥った。
「――――…クラスが…」
「………違う……?」
…てっきり今年も、同じクラスで間違いないと思ってた。
だって小学校の6年間、離れたことなんてなかったし――。
……いつの間にか、それが当たり前になっていた。
「……中学の教師、何考えてんの?」
「―――私達離したら、どうなるか分かってんのかな……?」
…きっと知らないんだよね。
小学校は6年間、偶然で同じだった訳じゃない。
小学校の先生達は、私達2人が離れたら、クラスが私達自身が、最悪な事になるのを知ってたから。