心詩 ー モウイチド、モドレルノナラ ー
セ ツ ナ ウ タ






   私達は一緒のはずだった



    私達は家族以上の存在

     そのハズだった




   …そのハズ、だったのに







     ねぇ、あたしはただ

    あなたのそばにいれれば

     よかったんだよ?



   あなたがそばにいてくれれば

     よかったんだよ?















     化け狐に脅された
     か弱くヤワな兎は


     絶望に打ち落とされ
     未来が見えなくなる



     それは――――…



     大切な大切な唯一無二を
     これから長い間苦しめる












      最初の一歩。

     幕開け、だった










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