【短編集】闇に潜む影
そして、その音がするたびに、
何故か私の心は次第に軽くなっていく。
ストレスからも、恨みからも、ねたみからも、
叩いている間は、私は解放された。
足にまとわりつくものも、腕にまとわりつくものも、
私が前へ進もうとすることを阻む「それ」は、その間だけ、その力を弱めた。
だから、私は叩く。
私の気持ちが、満足するまで。
悪いのは、私じゃない。
邪魔をする「それ」が悪いの。
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