【短編集】闇に潜む影


そして、その音がするたびに、


何故か私の心は次第に軽くなっていく。


ストレスからも、恨みからも、ねたみからも、


叩いている間は、私は解放された。


足にまとわりつくものも、腕にまとわりつくものも、


私が前へ進もうとすることを阻む「それ」は、その間だけ、その力を弱めた。


だから、私は叩く。


私の気持ちが、満足するまで。







悪いのは、私じゃない。


邪魔をする「それ」が悪いの。



< 42 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop