【短編集】闇に潜む影
私は、私の部屋と居間を仕切る襖を力任せに開けた。
突然の衝撃音に、
その部屋の真ん中でお菓子を食べる「それ」がおどおどしているのが分かった。
昨日叩きすぎたのか、「それ」の顔は真っ赤に腫れ上がっている。
あぁ。
この顔。
私がいなければ何もできないくせに。
それなのに、どうして「これ」は私の幸せを邪魔するの!?
本当にムカつく。
ムカつく、ムカつく、本当にムカつく。
「・・・ちょっと」
また「それ」は、昨日と同じように肩を震わせた。
「それ」の足元には、食べていたクッキーのカスが少し落ちていた。