【短編集】闇に潜む影
「・・・」
15分後、部屋に戻るととても静かだった。
「あれ」の姿が見当たらない。
「・・・ふん」
私の心には再び黒い雲が広がろうとしていたけど、
あの姿が無い以上、どうしようもない。
私は買い物袋を、散乱したテーブルの上に投げて、
テレビのリモコンを探した。
それは、さっき「あれ」が横たわっていた場所にあった。
「クソガキ。帰ってきたらどうしてやろうか」
食事でも抜こうか。
まぁ、「あれ」のために、
そもそも食事なんて用意したことなんかないけど。
私は電源のボタンを押した。
最初に着いたのは、教育番組だった。
私は即座に、民放の面白そうな番組を当てもなく探すために、
リモコンのボタンを押し続けていた。