涙のあしあと。




そして 数時間後。




「きゃー新しい出会いあったらどうしよう」



                  
案の定小百は給湯室で騒いでいた。

                   

「も~小百は。…美容師はどうなったの?」

                    

「え?美容師は昨日だけよ」




「昨日?」



「だーかーら、ワンナイトラブってやつよ」



「えっ」



「そんなのふつうじゃん?」



…ふつう…じゃないよ?


                             
「でも今日の賛共商事はなかなかのエリート揃いだし、合コンする価値ありだよ~」



「もう小百は~」


                                
「あはは。あ、てゆーか会議始まっちゃう!」


                    
小百は 急いで会議室にコーヒーを運んだ。




「ちょっと小百まって~」




あたしは資料をもって小百を追った。



                                
このとき PM2時53分。





運命の出会いまで




―――――――――あと7分。




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