ラヴァーズ・インザ・ダストボックス

Memory03 ファジィ・ソウル


夢を見ていた。


彼女は幸せそうな顔で笑っていて。


何処かの教会の前。


石畳の道が。


木漏れ日の陽が。


澄んだ空の青が。


祝福の声と純白のドレスに、その身を包まれた彼女が。


彼女の隣に居るのは、僕の知らない誰かで、僕はといえば、遠くから彼女を見ているだけ。


曖昧な笑顔で。


それから、鐘が鳴り響いて……。
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