ラヴァーズ・インザ・ダストボックスのレビュー一覧
5.0
とっても素敵で詩的な短編集 たとえ未練でも 強がりでも 情けなくたって 愛する気持ちは美しい だってそれは 真実だから…
とっても素敵で詩的な短編集
たとえ未練でも
強がりでも
情けなくたって
愛する気持ちは美しい
だってそれは
真実だから…
時に冷たい雨は優しく濡らし、時に暖かい陽射しは刺すように降り注ぐ。 まるで幼い頃に夢中で覗き込んだカレイドスコープのような断片が心に響く物語。 決して、激しくはないけれど静かに揺れる水面の如く、波紋は拡がる。 さぁ、どうしてくれようか? 何度も反芻したくなるばかりだ。あの頃のカレイドスコープのように。
時に冷たい雨は優しく濡らし、時に暖かい陽射しは刺すように降り注ぐ。
まるで幼い頃に夢中で覗き込んだカレイドスコープのような断片が心に響く物語。
決して、激しくはないけれど静かに揺れる水面の如く、波紋は拡がる。
さぁ、どうしてくれようか?
何度も反芻したくなるばかりだ。あの頃のカレイドスコープのように。
・ 真っ白い部屋がある。 そこには、沢山のポストカードが貼られていて、 私の目はその一枚一枚に見とれていた。 そこに写っているものは、 どこにでもある駅や、アパートメントや、公園や、海・・・ のはずなのに、 そこに漂っている時間は、色は、音は、空気は、 例えようもないくらい素敵で、どこか懐かしくて、 私は思わず心を奪われてしまった。 自分の過去をこんな風に切り取る事が出来たなら、 どんなにいいだろう。 私の過去をこんな風に写してもらえるものならば、 私は、どんな物でも喜んで差し出すだろう。 またいつか立ち寄った時、 ポストカードは増えているだろうか。 それを楽しみに、わたしはまたここを訪れるだろう。
・
真っ白い部屋がある。
そこには、沢山のポストカードが貼られていて、
私の目はその一枚一枚に見とれていた。
そこに写っているものは、
どこにでもある駅や、アパートメントや、公園や、海・・・
のはずなのに、
そこに漂っている時間は、色は、音は、空気は、
例えようもないくらい素敵で、どこか懐かしくて、
私は思わず心を奪われてしまった。
自分の過去をこんな風に切り取る事が出来たなら、
どんなにいいだろう。
私の過去をこんな風に写してもらえるものならば、
私は、どんな物でも喜んで差し出すだろう。
またいつか立ち寄った時、
ポストカードは増えているだろうか。
それを楽しみに、わたしはまたここを訪れるだろう。
セピア色に染まる数々の忘れられない恋の想い出。 男性の目線から紡がれる繊細な物語。 詩のように織りなされる、美しく切ない世界観。 綺麗に散りばめられた言葉たちが、キラキラと輝く。 脆くて、ひとりじゃ怖くて、理解してほしくて… 本当は男性の方がそうなのかもしれません。 女性の前では男らしく魅せたいと思うのでしょう。 そんな彼らが見せる、柔らかい心。 新鮮な発見です。 誰しもが持つ、過去のものや失われたものを懐かしく思う気持ち。 ノスタルジア。 この美しく切ない世界に、あなたも身を委ねてみませんか?
セピア色に染まる数々の忘れられない恋の想い出。
男性の目線から紡がれる繊細な物語。
詩のように織りなされる、美しく切ない世界観。
綺麗に散りばめられた言葉たちが、キラキラと輝く。
脆くて、ひとりじゃ怖くて、理解してほしくて…
本当は男性の方がそうなのかもしれません。
女性の前では男らしく魅せたいと思うのでしょう。
そんな彼らが見せる、柔らかい心。
新鮮な発見です。
誰しもが持つ、過去のものや失われたものを懐かしく思う気持ち。
ノスタルジア。
この美しく切ない世界に、あなたも身を委ねてみませんか?
女性は、離れた男性を離れた時点で切り離すけれど、男性はいつまでも思いを残すと聞いたことがあります。 それは、女性よりもずっとずっと繊細だからなんじゃないかなぁと思うのです。 時には女性よりもロマンチストで。 綺麗なタイトルに寄せる期待通り、裏切られることのない作品が詰め込まれています。 素敵な、大人のひとときをどうぞ。
女性は、離れた男性を離れた時点で切り離すけれど、男性はいつまでも思いを残すと聞いたことがあります。
それは、女性よりもずっとずっと繊細だからなんじゃないかなぁと思うのです。
時には女性よりもロマンチストで。
綺麗なタイトルに寄せる期待通り、裏切られることのない作品が詰め込まれています。
素敵な、大人のひとときをどうぞ。
全編に散りばめられたノスタルジー。 セピア色に染まった世界は、光輝くこともなく、読者の心のフィルムに、影を伴って刻む。 是非、大人になった時に、読んで貰いたい。 自分が既に大人だと思う方は、ゆったりとした時間の中で、文字を追って頂きたい。 この作品に出会えて、本当に良かった。
全編に散りばめられたノスタルジー。
セピア色に染まった世界は、光輝くこともなく、読者の心のフィルムに、影を伴って刻む。
是非、大人になった時に、読んで貰いたい。
自分が既に大人だと思う方は、ゆったりとした時間の中で、文字を追って頂きたい。
この作品に出会えて、本当に良かった。