ユメとソラ
この角を曲がれば、マモルの家が見える。




『ハァ、ハァ、ハァツー』


後ろから、誰かが走ってくる。



「ハァ、ハァ、ハァツ、ユメーーッ。」



「マモルーー。」



「走ってきたー。うー、苦しい。逃げてきたー。」



「マモル、あたし、あんたに聞きたいことがー。」



「ち、ちょっと待って、ユメに話したいことがあって、ハァーッ。」




「ねぇ、マモル…」



「もう少し時間がたってから、はなそうと思ってた。俺、小説書いてる。本もだしてる。」



「ソラさん?」



「うん…。」




体が熱いのがわかる。頬もみるみる赤く染まっているに、違いない。



ソラさん……が、マモル……



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