この世界は残酷なほど美しい
父さんの愛が肌で感じた。
僕が思う以上に父さんは偉大だった。
本当に後悔をしている。
僕は今まで最低なことばかりしていた。
最後のページは、僕たち三人の写真が載っていた。
「…あ、これ。」
この写真に見覚えがあった。
それは母さんが入院する前にスタジオで撮ったものだ。
父さんがカメラセットをし、アシスタントが父さんの指示に従っていて、その時初めて父さんが仕事をしているのを見た。
「かっこいいな」と思いながら母さんに抱き抱えられていた覚えてがあった。
その時の写真は、最後の家族写真となった。
父さんは知っていたのだろうか?
母さんの体調不良のこと。
そしてもしかしたら居なくなるかも、と。
だから突然「家族写真を撮ろう」なんて言ったかもしれない。
ほら、親はよく子供に内緒事を作るから。