この世界は残酷なほど美しい



「今日どっか寄ってく?」




花音は蓮の隣に座り放課後デートについて相談をしている。
お邪魔虫の僕はポケットの中からiPodを取り出してイヤホンをはめた。
流れるミュージック。
このバンド名を蓮に言ったら「知らない」と言われた。

いい歌詞を書くのに。




下を向いて髪の毛を触る。
最近髪の毛が伸びるのが早い。黒髪にパーマのかかった髪の毛は操るのが困難なのだ。
雑誌を見てモデルがこの髪型をしていたから真似てみたのだけど、雨が降ると大変なことになる。


そろそろ切ろうかな。
この髪型、評判良かったのだけど。





「ちょっと、流星!聞いてるの?」



すると突然右側のイヤホンが抜かれた。
抜いたのは花音だ。
眉間に皺を寄せてこちらを見ている。




「…へ?」




「へ?じゃないわよ。流星、あんた勿体無いって言ってるの。蓮の次に学年の中でかっこいいんだからもっと積極的になりなさいよ」





花音さん。
それって僕は蓮より下ってことじゃないですか。




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