この世界は残酷なほど美しい
順位なんて関係ないけれど。
花音に言われた言葉が素直に嬉しかった。
だけど興味が無い。
「流星のこと狙ってる人、すごいいるんだよ?なのに流星は告白されても全部断るし。何が不満なの?」
どんっと机を叩き怒りを露にする花音。
さっきまで穏やかだったのにいきなりどうしたのだ。
蓮が余計なこと言ったのだろうか。
「僕は恋愛は焦るものじゃないって思ってるから。ゆっくり地道に探していくよ。心配してくれてありがとう、花音」
そう言って僕は花音の鼻を軽く押した。
そうすると花音は「ぶぅ」と小さく声を漏らす。
そんな花音が可笑しくて仕方がなかった。
恋愛、か。
いつになったら興味が湧くのだろうか。
出来ることなら未来の自分を見てみたいよ。
ねぇ、母さん。
あなたは居なくなる前にこう言ったよね。
「一瞬一瞬を大切にしなさい。流星を愛してくれる人を大事にしなさい…」
母さんは父さんに出逢えて幸せだったの?
僕は未だに父さんを許せないでいる。