ショッキングピンク×リボルバー






「 あずる 冷めないうちに食べよう 」



「 はい! 」






――― しばらく見とれた






青い空と逆光、ビル



ベランダから戻りつつ、サングラスを外し

キャップを脱いだ中から流れ出して来た
琥珀色の長い髪が、
光に透けて、ホントにキレイで ―――







グラスを置く音で、我にかえって



気付けば、青山さんまで見とれてて
お互い顔を見合わせ
ちょっと、
かなり困った感じで笑ってしまった






彼は勢いよく、
ジュースのプルを開けて
炭酸の音





全員で

「 いただきま〜す!! 」






早速私は勢いよく
ジャーマンポテトに腕を伸ばした

キンチョーして、
朝全然食べられなかったから




アズさんはピザじゃなくて
真っ先にポテトを食べ始めた


青山さんはその隣で
自分が取ったシーフードの三角の
一番チーズと具が乗った部分を
小さく切って、アズさんの口に寄せる



アズさんはそれを
青山さんの指ごと、ぱくんと食べた






「 …もっと欲しいか? 」



「 うん  ほしい 」


すると青山さんは
アズさんの腰をつかんで
自分の立てた、
ヒザとヒザの間に連れてくる



「 …こぼす 」



すっごい優しい顔で笑って
アズさんの頬に、頬を寄せ
今度は、笑うアズさんが青山さんの口に
スプーンでプリンを 食べさせてあげてる



彼もそれを
頬杖をついて

幸福そうな顔で、みつめていた








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