ショッキングピンク×リボルバー
私は、
青山さんが書いてくれた紙を両手で持って
しばらく興奮しながら、みつめていた
「 実際 音出してみると
もっと、"こういう事か!"って
判ると思う
ただ、音があざとくなるって
全く使わない人もいるし
それは、ユカちゃんの好みで 」
「 ――― はい!
ありがとうございます!! 」
「 …ハマり始めると、
一日平気で潰れるけどね 」
青山さんが、ちょっとニヤリと笑った
「 アハハハハ
あの、それで!! 」
―――― … あ
また、やったかも しれない…
青山さんの説明は
かなり、わかりやすくて
私はすごく嬉しくなって
もっともっと先を知りたくなった
けど青山さんはすぐに
私と、その話から切り替わって
もうアズさんと、
唇がつきそうな位の至近距離で
何か静かに話してる
――― それはステージの上や
私の面倒を、
イヤな顔ひとつしないでしてくれる
"師匠"の表情なんかじゃなくて
大好きな女の子と一緒にいる
とても優しい、男の人の顔 ―――
… しかも私
タブルデートとか言って
会えない時は、
あんなに気にしてる彼の事
ほっぽったまま、
ベースの話に 夢中になってた…