傘に、手錠をかけてみる。
そのくすぐったいような、もどかしいような―至極居心地の悪い感覚に包まれている、というこの今の状態を黒崎君に悟られたらなんだか妙に負けなような気がして――

「…それより視線が、痛い。」

別に耐えられないこともない、大人からの冷ややかな視線の方へと話を流した。
そういえば、どこかの誰かがなんか言っていたような気がする。


"なんとかはゲームだ"って。


「視線?…あ、俺か。―うん、気づいたら痛いな、コレは。」

気づかなかったらどうもないけど、と苦笑いを浮かべて、参ったなコリャと首もとをポリポリと掻きながら彼独特の人懐っこい笑顔で笑う。
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