傘に、手錠をかけてみる。
* * *
――――プアァン・・・ッッ
珍しく彼はその音と共に隙間から飛び込んできた。
「セーフッッ!!」
ストン、と軽く床に着地した振動で、彼の茶色い髪がふわりと揺れる。
「―危ない、黒崎君。」
壁に凭れながら私が横目でちらりと見やり諭せば、小さく肩で息を漏らしながら黒崎君がニコり、「でも―間に合ったろう?鶴橋。」笑った。
今日も、鶴橋に会えた。
黒崎君が、クッと、いつもの―喉で抑えるように笑いながら私の目を捉える。
微かに、本当に微かに、そのしぐさを見るたびに私の身体が熱を帯びる。
―私は、最近――おかしい。