*俺様教師×天然生徒*
長かった飛行機もやっと終わり…。
「…長かった……。一生乗らない…。」
「そんなんゆうてたら新婚旅行行かれへんやん。」
えっ…。
あ…
「先生顔あか…」
「うっさいから。」
可愛い…。
いつかほんとに連れてってね?
繋がれた手はそのままで、
付き合ってるんだな〜…って再認識。
先生の家まではレンタカーらしい…。
「ここ!テレビで見たことある!!」
「一応有名やからな〜。」
「あっ!私なにか買ってく!」
「いらんよそんなん。」
「いーるーのっ!!」
「はいはい。じゃあこっからは歩こか。」
「ありがと〜!」
なんだかんだ言って優しいんだもんねっ!
適当に和菓子屋さんに寄ってもらって、店の人気らしい和菓子を買った。
先生とふたりで手を繋いで歩くなんて…。
大阪だから出来るんだよね?
ふと周りを見渡すと
この辺りって高級住宅街じゃない?!
なにここ!このお家なんてお城みたい!
「ついたで〜?」
「ここっ!?!?」
このお城みたいな?!
「何びっくりしてんねん。雫ん家のがでかいやんか。」
いやいやいやいや!
先生って…ボンボン…?!
きっ…緊張してきた…。
息子は渡しません!とか言われたらどうしよ!?
前を見るとケラケラ笑ってる先生…。
「もう知らない〜…」
「雫?」
「……んっ…」
家の前で!!
「……っ……先生!?」
「リラックスやって♪行くで?」
「…ん…」
先生はずるい…。
そんなの許しちゃうじゃん…。