*俺様教師×天然生徒*
「ただいまより生徒入場〜」
俺のアナウンスで始まった競技の部。
「怪我ないように楽しみましょうね〜」
な〜んて緩い感じで終わらせてみた。
「佐藤先生!どうしてそんな感じなんですか〜…。標準語を勉強しようとしてくださいよ〜…。」
「それめっちゃ無茶ですよ教頭〜…」
「私まで移ってしまうんですよ〜…」
ははっと笑った教頭先生。
おおらかな女の先生でめっちゃいい人。
こうしてる間に競技が始まった。
リレーか〜…。
若いってええなあ〜…。
ゆうても俺まだ24やねんけどな…。
「蘭ーっ!!!!」
「がんばれ二階堂ーっ!!」
うちのクラスは二階堂か。
あいつ速いな〜!!
追い抜く追い抜く。
そしていよいよアンカーに…って有村!?
あいつが走んの!?
しかも意外なことにめっちゃ速い…。
人は見かけに寄らず…。
「なあ大輔〜…。」
隣にいた男子生徒に話し掛けられた。
「大輔じゃなくて先生!!」
「どーでもいいよ、んなこと。」
「どないしたん?」