*俺様教師×天然生徒*
雫が拗ねた…。
まあ放置やったからしゃあない…。
「雫ってさ〜…可愛いんだよ〜…」
「めっちゃ分かりますよそれ〜…」
そこからは雫の褒め合い。
お互いひかへんから…。
あっ…。
聞くんやったら今…?
「竜司さん?一個聞いてもいいっすか?」
「おぉ。なんだよ。」
「明日って…
そう言った瞬間にぴくってなった竜司さん。
「雫の誕生日…ですよね?」
「…ああ…。」
あきらかに低くなった声。
「何かあるんですか…?泉田も二階堂も様子がおかしいんですけど…」
「雫から何も聞いてねーのか?」
「はい…。」
ふぅ…と話し始めた竜司さんからはお酒も抜けてて…。
俺も大分楽なってきた…。
「明日は雫の誕生日。莉華が死んだ日だ…。」
莉華…??
「雫の…母親…ですか?」
「ん…。莉華は元から体が弱かったから。雫を産んだ時が16歳のとき。早産だった…。」
「だから……。」
「そ。俺はめちゃめちゃ祝ってやりてぇんだけどな〜…」
なんか複雑だと言って笑う竜司さんを見て心が痛んだ…。
思ってたより深い事情…。
俺に何ができる?